沖縄戦遺骨の発見場所など視察 県議ら、糸満の土砂採掘予定鉱山で


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名護市辺野古の新基地建設に絡む本島南部からの土砂採取問題で、糸満市米須の鉱山を現地視察した県議会土木環境委員会の委員ら=8日、糸満市米須

 【糸満】名護市辺野古の新基地建設に絡む本島南部からの土砂採取問題で8日、県議会土木環境委員会が糸満市米須の鉱山を現地視察した。同鉱山の土砂採掘予定業者代表の男性が立ち会い、県保護・援護課と県自然保護課職員が委員らに対して、同鉱山での土砂採掘で懸念されていることなどについて説明した。委員らは、沖縄戦戦没者とみられる遺骨が発見された場所を中心に約50分、鉱山内を見て回った。

 視察後、下地康教副委員長は「残された遺骨を大事に扱うことは県民みんなの思いだろう。片方で、鉱山を生業とする方々の権利もしっかり考えて議論しなければならない」と話した。瑞慶覧功委員長は「(土砂を埋め立てに使用しないよう政府に求める意見書案について)できるだけ全会一致を目指してしていきたい」と強調した。

 きょう午後1時半からは、同業者代表の男性を県議会土木環境委員会に参考人招致し、意見聴取を行う。あす9日には、沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松氏を参考人招致する。