沖縄コロナ、新たに146人感染 4日連続100人超す【4月11日朝】


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は10日、新型コロナウイルスに新たに146人が感染したと発表した。1日の新規陽性者が100人を超すのは4日連続で感染の勢いが加速しており、病床占有率は98・0%に達した。10日までに確認されたN501Y変異株34例のうち、15例は北部保健所管内からだったと明らかにした。累計の感染者数は1万611人となった。

 15例のN501Y変異株は主に名護市で確認された。糸数公医療技監は「感染経路はある程度追うことができている」とし、接触のある人の間で広がったとみられる。クラスターになるかは保健所で精査中とした。

 変異株の患者は原則個室に隔離する必要があるとされ、県医師会は9日、県立北部病院では病床が特に厳しい状況にあるとしていた。

 療養者数は1178人と3日連続で千人を超えた。重症者用病床も26・3%で、警戒レベル判断指標の第3段階となる30%超に迫る。非コロナ病床も本島中部の98・8%を筆頭に那覇で92・4%、南部で92・2%と90%を超し、本島全体では93・2%に達した。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は53・95人で、大阪府に次ぎ全国2番目。感染経路を確定例の接触と推定できたのは36人にとどまった。内訳は家族内が15人、友人が8人、職場内8人、飲食4人で残り1人は調査中とした。

 米軍基地関係ではキャンプハンセンから1人の新規陽性者が確認され合計1216人となった。