沖縄コロナ最多167人 県は診療制限の要請も視野【4月18日朝】 


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 県は17日、10歳未満から80代の167人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日当たりの感染者数はこれまでで最も多かった昨年8月9日の156人を上回り、過去最多となった。5日連続で100人を超え、4日ぶりに前週の同じ曜日を上回った。現在の患者数を表す「療養者数」は過去最多の1255人。病床占有率も89・8%と高止まりしており、県は19日にコロナ患者を受け入れる関係病院長会議を開催し、診療制限を要請することも視野に玉城デニー知事が病床確保を求める。

 県は13日までに8人の陽性が確認された那覇市の接待を伴う飲食店を新たにクラスター(感染者集団)と認定した。151例目。県によると、従業員の聞き取りから時短要請に応じていなかったとみられる。店舗はガイドラインに沿って対策していたが、換気が空気清浄機のみで、従業員はマスクではなくフェース・マウスシールドだった。

 新規感染者の年代別内訳は10歳未満8人、10代15人、20代26人、30代37人、40代34人、50代20人、60代12人、70代13人、80代2人。推定感染経路は患者との接触が47人で、内訳は家庭内22人、職場7人、友人・知人6人、飲食4人、施設内1人、その他7人。残り120人は現時点で感染経路は分かっていない。

 県の糸数公医療技監は感染者数が過去最多となった要因について、年齢層が少し上がっているとの見方を示しながら「全体的に増えている。16日は少し減ったと思ったが、その分が今日に持ち越された可能性もある。明日以降もしっかり数字を見ていかないといけない」と警戒感を示した。

 一方、2~9日に公表した新規感染者のうち8人が重複、2人が偽陽性だったため、感染者一覧から10人削除した。累計感染者数は
11397人となった。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は53・12で全国2位だった。米軍関係はキャンプ・ハンセンで5人、普天間基地とキャンプ瑞慶覧で各1人の計7人の感染が確認された。累計は1258人となった。