外来制限へ病院と協議 コロナ「過去最大の流行」 県が医療逼迫で緊急方針 


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新型コロナウイルス感染症対策について会見する玉城デニー知事=19日、県庁(代表撮影)

 玉城デニー知事は19日、県庁で記者会見し、新型コロナウイルスの感染急増で医療提供体制の逼迫(ひっぱく)が続いているため、病床確保や軽症者向け宿泊療養施設の追加確保など緊急対応方針を取ると発表した。新規陽性者が連日100人を超える現状について玉城知事は「過去最大の流行を迎えている。感染の急拡大で県内の医療提供体制は深刻な状況になっている」と説明した。 

 玉城知事は「重症化した患者の入院調整が困難を極めるなど、病床の確保が喫緊の課題だ」と訴えた。病院側と協議しながら、外来や健康診断など一般診療の一部制限や、症状に応じた転院と重症患者の受け入れ体制の確保、県民に対する救急医療の適正受診の要請などの対策を取っていく。

 県民に対しては、改めて不要不急の外出自粛や午後8時以降の飲食店利用の自粛を呼び掛けた。

 「まん延防止等重点措置」の開始に伴う県内全域の飲食店の時短営業の要請で「98%以上の飲食店が時短要請に協力している」と述べた。一方、協力に応じない店舗のリスト化や店舗への是正要請も実施していると述べた。時短の命令や過料など罰則については「必要であればそういうスキームを取らざるを得ない状況があると思うが、まずは感染拡大防止への協力を要請したい」と述べるにとどめた。