宮古病院で診療制限 コロナ患者急増「医療崩壊の危機再び」


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県立宮古病院

 【宮古島】沖縄県立宮古病院(本永英治院長)は19日、宮古島市内で急増する新型コロナウイルス患者に対応するため、診療を一部制限すると発表した。20日から不急な手術や検査を延期する。本永院長は会見で「医療崩壊の危機が再び迫っている。市民も危機感を持ってコロナ対策を徹底してほしい」と強く訴えた。

 精神科デイサービスの休止も検討しており、一般外来についても電話診療を促進していく。

 19日現在で19人が宮古病院に入院、5人が市内病院、30人以上がホテル療養となっている。本永院長は「確実に第4波が来ている。感染力が強い変異株の可能性が高い」とした。

 本永院長によると、多くが接待を伴う飲食店に起因しており、その後、家族内で感染している。深夜まで飲み歩いたり、オトーリを回していたりする例もある。本永院長は「島を守るために市民全体の理解と協力をお願いしたい」と呼び掛けた。

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