辺野古海域ジュゴンの鳴き声「確認なし」報告 環境監視委


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埋め立てや護岸工事が進められる新基地建設現場=2020年9月3日午後、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸(小型無人機で撮影)

 米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設工事で沖縄防衛局は20日、第31回環境監視等委員会(委員長・中村由行横浜国立大大学院教授)を那覇市のサンパレス球陽館で開いた。2020年12月21日~21年2月末の間に、周辺海域でジュゴンの姿や鳴き声が確認されなかったことを報告した。昨年以降、嘉陽沖のK4地点で鳴き声が検出されなくなった理由についても「分かっていない」とした。

 環境省の20年度調査により、古宇利島でジュゴンが海草を食べた跡が確認されている。この報告を受け、委員からは同省と連携し調査することや、ドローンを使用した調査が可能かどうかを検討するよう指導があった。