書で日台の懸け橋に soyamaxさん、アート展に出展


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ
泡盛銘柄のロゴがプリントされたシャツを着て制作に励むsoyamaxさん=1月、台湾・竹北市内

 沖縄で書家活動を始めて7年間活動した後、台湾に拠点を移した「縁筆書家」のsoyamax(本名・曽山尚幸)さんが、3月から台中市の台中国家歌劇院で開催されているアート展「領頭羊藝術公仔」に日本人として唯一出展している。

 同展では約100人のアーティストがそれぞれ、羊をモチーフにした立体に自らの作風を乗せ、一斉に展示している。同会場は台湾の現代アート界でも権威がある場所とされ、台中市の一大観光地としても知られているという。

 soyamaxさんは仏典「般若波羅蜜多心経」を描いた作品を展示した。約6年前、世界中を巡って書のパフォーマンスをしていた際に、いち早く台湾で人気が出たことから2020年に移住した。これまでも多くのイベントに出演するなど、日台の懸け橋となっている。

 今回の作品展示を受けて、soyamaxさんは「好きな国の、好きな人に好いてもらえている。こんな幸せなことはない」と喜んだ。
 (長濱良起通信員)