県内の書店員が今一番読んでほしい本を選ぶ「第7回沖縄書店大賞」の発表会と授賞式が26日、那覇市で開かれ、大賞は沖縄部門で琉球大学教育学研究科教授の上間陽子さんのエッセー集「海をあげる」、小説部門で宇佐見りんさんの「推し、燃ゆ」、絵本部門で柴田ケイコさんの「パンどろぼう」が受賞した。
準大賞は、沖縄部門で漫画家の空えぐみさんの漫画「沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる」、小説部門で高山羽根子さんの「首里の馬」、絵本部門で工藤ノリコさんの「ノラネコぐんだんケーキをたべる」が選ばれた。
県内13書店の書店員118人が各部門の1~3位を投票し1位3ポイント、2位2ポイント、3位1ポイントで集計した。沖縄部門は大賞の「海をあげる」が270ポイント、準大賞の「沖縄で―」が256ポイントだった。
授賞式に出席した沖縄部門大賞の上間さんは「書店員の方々は、著者が届けたかった声を拾っていただいている思う。その書店員の方々が選んでくださったことがうれしい。賞を励みに今後も歩みを止めずにいきたい」と語った。
漫画コミックでは初受賞となった沖縄部門準大賞の空さんも出席し「沖縄の素晴らしい文化や言葉、風習がどうやったら伝わるかを考え、ネタを作っている。今後も沖縄の素晴らしいところをアピールしたい」と語った。
新型コロナウイルスの影響で授賞式が中止になった昨年の「第6回沖縄書店大賞」受賞者のうち、沖縄部門準大賞の「沖縄島建築」で監修・写真を担当した岡本尚文さんと建築監修を担当した普久原朝充さんも出席し、表彰された。