採用人数減、説明会中止、オンライン面接…沖縄の就活生の現状は


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子
4月に対面で開かれた合同企業説明会

 新型コロナウイルスによる企業の採用減や採用方法の変更は、就活生にも大きな影響を与えている。

 インターナショナルリゾートカレッジエアラインビジネス科2年の濱川祐紀さん(19)と世持芙月さん(19)は、空港のグランドスタッフを目指していたが、航空会社が軒並み採用を停止。サービス業、空港に関わる仕事という視点から、志望する業界の幅を広げて企業を探している。世持さんは「志望先を切り替えたのが2月。業界、企業の情報をもっと知りたい」と話す。

 だが、コロナの影響で企業主催の説明会も人数を絞っている。濱川さんは「(希望する企業の)説明会に参加できるまで待っていたら、時期が遅くなるかもしれない」と不安そうにつぶやいた。

 天久泰成さん(22)は3月に県内の大学を卒業した。昨年は業種を絞って就職活動に励んだがかなわず、22年春卒業の学生と共に就職活動に臨んでいる。昨年の就活では説明会が急になくなったり、希望した会社の採用数が減ったりした。オンライン面接も経験。「熱意が伝わりにくかった」と振り返るが、この1年で「感染者が増えたらリモートかなと、推測して準備できるようになった」とも語る。

 天久さんは「今年は対面での説明会も増えていて、情報を取りに来る学生が増えている」と感じる。「諦めず積極的に動いていきたい」と前を向いた。

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