ボリビア日系協会連合会 新会長に宮城氏 読谷出身、県系2人目


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宮城和男会長

 ボリビア日系協会連合会の新会長に、オキナワ移住地在住の宮城和男さん(71)=読谷村出身=が就任した。任期は3年。県系人からは2人目の就任となる。

 宮城さんは1949年、読谷村生まれ。79年にボリビアのオキナワ移住地に移住した。ボリビア沖縄角力振興会長、オキナワ日本ボリビア協会長、ボリビア沖縄県人会長を歴任し、現在はボリビア沖縄県人会の顧問を務める。海外で活躍し沖縄との交流の懸け橋となる人材として、2011年に沖縄県からウチナー民間大使に任命された。

 大使館の統計によると、ボリビア国内の日系人は約1万2千人で、沖縄県系人は全体の1割。日系社会全体を統括するボリビア日系協会連合会は96年に設立された。ラパス日本人会、オキナワ日本ボリビア協会、サンフアン日本ボリビア協会、サンタクルス中央日本人会の正会員4団体と、ベニ県内やパンド県内各地の日系人会の準会員9団体で構成する。

 宮城会長は「日系連合会はボリビア国内の日系団体の窓口として対外交渉に当たり、ボリビア国内の文化的事業発信の基地となるべき立場にある。社会的多様性が進む中、日本文化の啓発が課題である」と話した。

(安里玉元三奈美通信員)