沖縄のコロナ、連休の影響は来週以降か 医師ら感染増に警戒


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 「まん延防止等重点措置」の延長見通しを発表した玉城デニー沖縄県知事は、県の警戒レベルを現在の「第4段階(感染まん延期)」から「第3段階(感染流行期)」まで下げる必要性を求めた。今年1月に成人式の連休で感染が再拡大したことを踏まえ、ゴールデンウイーク(GW)後の警戒がより必要だと指摘した。新型コロナ患者を診療する現場の医師も「GWの人出をみれば、来週、再来週に増えると考えられる」と危機感を募らせている。

 玉城知事は「われわれは第3段階までしっかり抑え込んでいく」と述べたが、どの程度まで感染者を減らせるのかといった指標は明らかにしなかった。

 県立中部病院感染症内科の椎木創一医師は「GW中は、多くの人の出入りがあり、飲食を伴った接触もあっただろう。この影響が出るのは来週以降だ。このまま新規感染者を減らさずに、GW中の影響が上乗せになったら本当に大きな波になる」と懸念する。

 年度末や年度当初の人の動きから始まった第4波の流行について、椎木医師は「冬の流行に比べ、流行が長い上に感染者が多い。医療現場的に長引くほどストレスは増してくる」とし、早期の抑え込みが重要だと強調した。関西などで猛威を振るう変異株について椎木医師は「感染者が増えれば増えるほど、変異株は増えてくる」と述べ、一人一人の感染対策が重要だとした。