沖縄、新たに132人感染 空港で検査キット配布へ【5月12日朝】


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は11日、10歳未満から90代までの計132人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。火曜日の感染者数としては過去最多。20代と30代の感染が計76人で、若者の感染が顕著だった。県によると家族内感染が多く、大型連休中に感染し、発症したとみられる。

 糸数公医療技監は「火曜日で100人を超えると、その週は同じ数で推移する」と危機感を示した。無症状の陽性者が30人程度いたとして「知らないうちに感染するなど、市中感染が心配される」と述べた。

 11日の感染者は居住地別で那覇市が58人と最多。浦添市が9人、石垣市が8人、宜野湾市と沖縄市、豊見城市が7人など。推定感染経路が判明しているのは22人で内訳は家族内感染が14人、飲食が4人、友人知人が2人、職場が1人、その他が1人。

 9日に発表された中部保健所管内の高齢者介護施設で発生した計35人の感染を、県内163例目のクラスター(感染者集団)と認定した。入所者は施設内で療養中。玉城デニー知事は11日、高齢者施設の感染早期探知や、那覇空港の水際対策として、抗原検査を行う簡易キットを配布する考えを示した。

 5月3日~9日の1週間の感染者数を基にした、1人の感染者が平均何人にうつすかを示す指数「実効再生産数」は0・79。4月26日~5月2日の0・8に比べて横ばいだった。