ワクチン接種、混乱と無縁…自治会長ら通じ割り振り 中城村3500人分


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新型コロナウイルスのワクチン接種を待つ中城村民ら=10日、同村伊集のハートライフ病院

 【中城】中城村は10日、65歳以上高齢者への新型コロナウイルスワクチンの個別接種を開始した。一部の自治体で高齢者が自ら予約する手続きで混乱が生じているが、同村ではスムーズな接種につなげようと、自治会長らによる調査を基に村が各医療機関へ対象者を割り振った。10日は120人が村内4医療機関で接種を受けた。

新型コロナウイルスのワクチン接種(資料写真)

 対象者の多くは村役場に集まり、村職員が予診票などを確認、村手配のタクシーで医療機関へ向かった。同村伊集のハートライフ病院は車いすも用意し、対象者を受け入れた。接種後は再びタクシーで役場へ戻った。

 自治会長らが3月、村内の高齢者約4500人を個別訪問して意向を確認。希望者ら約3500人が村内の医療機関で個別接種を受ける。泉川キヨさん(77)は「接種を受け安心した。村が手続きをやってくれて楽だった」と振り返った。