aiRinaが透き通る歌声を披露 故郷・糸満で初ワンマンライブ


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子
故郷で全12曲を熱唱したシンガー・ソングライターのaiRina=糸満市のステージココ

 【糸満】糸満市出身のシンガー・ソングライター、aiRina(アイリナ)がこのほど、地元の糸満市にあるSTAGE COCO(ステージココ)で初のワンマンライブを開いた。アイリナはアコースティックギターを片手に、透き通る歌声を響かせ、訪れた観客の胸を熱くした。

 アイリナは幼い頃からピアノを習い、音楽のある環境に育った。ある時、自宅にあったギターを弾き始め、高校1年の頃には作曲を手掛けるようになった。現在は東京の大学に通いながら都内でライブ活動を続けている。

 ライブはベースやドラム、ピアノなどのバンドを入れた形で全12曲を熱唱。ブルージーな曲調からパワフルなサウンドまで、多彩なセットリストでステージを彩った。幕開けは「青い桜」。アコースティックギターを爪弾き、伸びやかな声を聴かせた。「Ideal」では赤く染まったステージで、ギターの弦を強くはじき、語り掛けるように歌った。高3の時に友人に向けて作った曲という「交差点」は、爽快感あふれるメロディーで突っ走るように歌った。途中、感極まって涙を流すアイリナは会場に訪れた全ての人たちに感謝の思いを込めて声を出した。

 このほか「タトゥー」では艶のある声で感情をぶつけるように歌い、「ルネサンス」では明るさ全開で歌いきった。ステージの上では絶え間なく柔和な笑顔を見せて歌い続けたアイリナ。「同級生や友達に自分が歌をやっている姿を見せることができた。日本を代表するような弾き語りになりたい」と前を見据えた。
 (金城実倫)