旬のタケノコに大喜び!与那国で児童ら収穫体験


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子
「タギヌンパとり」を体験する児童ら=7日、与那国町内の竹やぶ

 【与那国】与那国町立ひがわ幼稚園の園児1人と、比川小学校(東濵一郎校長)の1、2年生3人は7日、町内で「タギヌンパとり」を体験した。タギヌンパとは、与那国の言葉で、タケノコの意味。与那国島の春の味覚、タケノコを園児、児童らが、実際に山に分け入り収穫する体験を通じ、山中で安全に行動するための知識や、与那国島の自然の恵みであるタギヌンパの存在を知り、島に対する愛着を深めるのが狙い。

 町役場産業振興課の祖納盛三さんの協力の下、竹やぶでのタケノコの見つけ方や採り方、皮のむき方に至るまで丁寧に教わった。一行は、「タギヌンパ団」を結成し、「みんなで百本以上とるぞ!」と意気込んでいざ入山。竹やぶは、すぐに姿を見失いそうなほど、広く多くの竹が生い茂っている場所。地面から生えているタギヌンパを見つけると、児童らは、大喜びで採っていた。

 たくさん収穫し山から道路に出ると、祖納さんから皮のむき方を教わり、その場で、かじって味を確認。学校に戻った後は、与那国で一般的な食べ方の一つ、塩ゆでした後、マヨネーズをつけるという調理法で味わった。

 2年生の渡邉生麻(いま)さんは、背丈が伸び、タケノコからほぼ竹になりつつあった状態のものを食べようとしたが硬くて食べられなかったといい「大きなタケノコを見つけました。帰ってきて、皮をむいたけど、食べられませんでした」と話した。
(山本友紀通信員)