沖縄で1日当たり過去最多168人感染 4人死亡 療養者も最多更新、1533人【5月19日朝】


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は18日、10歳未満から90代までの計168人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日の感染者数としては最多。累計では1万4086人となった。療養者も1533人と最多を更新し続けている。新型コロナに感染し入院していた70~80代の男女計4人の死亡が確認された。死亡例は計146例となった。クラスター(感染者集団)は3件で、陸上自衛隊那覇駐屯地と那覇市内の接待を伴う飲食店、家庭内感染を認定した。

 緊急事態宣言の追加要請が議論される中で感染拡大が止まらない状況に、県の糸数公医療技監は「先週は週の後半に増加した。今週も168人を超えていく可能性を懸念している」と述べた。

 新型コロナ関連で亡くなった4人は、浦添市の80代男性、糸満市の80代女性、那覇市の70代女性と80代女性。いずれも4月に陽性が確認されて入院し、5月に亡くなった。

 クラスターでは、176例目が陸自那覇駐屯地の寮で共同生活する10~20代の男性11人。期間は7~15日。177例目は飲食店で、20~50代の男女計5人。期間は11~14日。178例目は家族内5人だった。

 新規感染者は年代別に10歳未満6人、10代28人、20代47人、30代26人、40代28人、50代15人、60代7人、70代と80代が各4人、90歳以上が3人と、若者の感染が目立っている。推定感染経路が確定しているのは53人。内訳は家族内が22人、友人知人11人、施設内9人、職場と飲食が各4人、その他が3人だった。

 感染者が減少しかけた中で再び増加に転じたことを受け、県は病院の一部診療制限による病床確保や、軽症者用療養ホテルの追加などの対策についても備えているという。

 米軍基地関係では、キャンプ・ハンセン1人で累計は1343人だった。