琉球新報社 
新規感染者がいつ減少するか、現時点で見通すことは難しい。本島では、那覇市など南部が変異株に置き換わっており、急速に感染を拡大させている。このまま変異株が中部へと広がると、さらに大きな流行となる可能性がある。
緊急事態宣言の効果が現れるには1週間から10日ほどかかる。医療体制の逼迫（ひっぱく）状況が改善するのは、さらに先になるので、今後は、在宅医や訪問看護などによる自宅療養の支援が必要になる。今後、緊急事態宣言というシステムだけで感染者は減らないだろう。封じ込めに向けて、県民とのリスクコミュニケーションが重要である。
食事は同居する家族に限ることや、人混みではマスクを着用すること、症状を認める時は外出を控えることなど、求められる感染防止策は従来と変わらない。より感染対策を強化するというより、感染対策に協力していただけていない個人や事業者をどれだけ減らせるかが勝負所だ。
（県立中部病院感染症内科医師、談話）
