沖縄県内最多207人、1人死亡 新型コロナウイルス


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は21日、10歳未満から90歳以上の計207人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日当たりの発表数の過去最多を更新した。療養者は1778人で、直近1週間の新規感染者数は1073人となり、ともに最多を更新した。病床占有率は96・6%で、入院中の中等症以上の患者も245人となるなど、医療体制は逼迫(ひっぱく)したままだ。

 同日、新型コロナに感染し、入院していた那覇市の90代女性が亡くなったと発表した。コロナ関連の死者は計148人。

 新規感染者207人のうち、推定感染経路が確定しているのは87人。内訳は家族内49人、職場11人、友人知人11人、施設内8人、飲食6人、その他の濃厚接触が2人。年代別では10代が23人、20代63人、30代41人と依然として若年層が目立っている。自治体別では那覇市の65人が最多で、沖縄市27人、宜野湾市とうるま市が16人となっている。

 直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は68・55人で全国2位。感染力が高いN501Y変異株の割合は15~21日までで72・29%、南部では9割超となった。

 感染拡大により、入院・療養等調整中が586人と急増し、自宅療養中も562人と高止まりしている。県の糸数公医療技監は、ピークはまだ先とみており、「市中感染が県内全域で増えている。流行が高齢者に波及すると重症や死亡につながるので検査を徹底している」と語った。

 在沖米軍関係は、嘉手納基地2人、キャンプ・フォスター1人の計3人。