最初で最後のインターハイ 特別な思い胸に 女子走り幅跳び・石原麻理奈(浦添)


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 県高校総合体育大会は陸上、卓球、バドミントン、テニスが22日から各地で始まる。陸上女子走り幅跳びの石原麻理奈(浦添3年)は念願の初出場を果たして初の頂点を目指す。石原は22日に登場する。

初出場となる県高校総体に向けて練習する女子走り幅跳びの石原麻理奈=16日、県総合運動公園

 最初で最後のインターハイ―。女子走り幅跳びの石原麻理奈(17)=浦添高3年=が22日、初の県高校総体に挑む。「高校生で一番大きな大会。今までの思いを込めて跳躍したい」と特別な思いで臨む。

 競技力をより高めたいとの思いから高校の部活には入らず、クラブに所属して上を目指すことを選択したため、学校代表が出る県総体、県秋季、新人の各大会にこれまで出場機会はなかった。今回、クラブコーチや保護者と共に学校側に働き掛け、初めて出場が認められることになった。

 現在はクラブチーム・ナイトリーTC(伊波卓海代表)で技術を磨き、大学生や社会人が出場する大会で結果を残してきた。自己ベストは5メートル48と実力は折り紙つき。昨年の県総体で長嶺真李愛(中部商)が出して優勝した記録だ。

 小学校3年から、てだこアスリートで短距離を始め、小5からアスリート工房に所属し、幅跳びを開始。小6から本腰を入れ、高校からは幅跳びのみに絞った。5月上旬、県総合運動公園で開かれた沖縄選手権は5メートル36で優勝。九州選手権(8月・長崎)に派遣される予定だ。

 練習は週3回。集中して2、3時間ほど行う。伊波コーチから大会前は精神面でも助言を受け「自信を持って臨むことができる」と信頼関係は厚い。伊波コーチは「黙々と練習に打ち込む努力家タイプ。中学1年から練習日記を欠かさない」と意識の高さを評価する。石原は「助走がいい感じに出来上がっている。本番は気持ちで跳びたい」と悔いのないジャンプを誓う。「助走と踏み切りがかみ合えばベストも更新できる」と同世代対決に全力で挑む。

 (大城三太)