余剰ワクチンを市議に接種想定 沖縄市、廃棄回避が目的


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沖縄市役所(資料写真)

 【沖縄】新型コロナウイルスワクチンの接種について、沖縄市は21日までに、高齢者向けの接種にキャンセルが出て、代わりに接種する高齢者が見付からずにワクチンが余った場合の措置として、市議への先行接種も認める方針だ。廃棄を防ぐことが目的。新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく「特定接種」で、地方議員への優先接種を認めていることに準じた。

 コロナワクチンについて市は、当日に接種のキャンセルが出た場合、余ったワクチンを市の感染症対策職員や接種作業の従事者、「その他市長が認める者」に接種することを認めている。桑江朝千夫市長は「市議を優先予約して接種するわけではない。ワクチンの廃棄を避けるのと同時に、議会の機能を維持するため、役職に応じて接種を認めるかを個別に検討するということだ」と説明した。

 市は現在、高齢者向けの接種で当日キャンセルが出た場合、通信アプリのLINE(ライン)による市の公式アカウントで希望者を募って接種している。

 市によると、まずは公募による接種を優先し、希望者が集まらない場合に市職員や市議への接種を調整する。