土地規制法案「人権侵害法だ」 第3次普天間爆音訴訟団が決議 団長、島田氏から新垣氏に


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長年団長を務めてきた島田善次さん(右)に花束を贈呈する、第3次普天間爆音訴訟団の新垣清涼新団長(同左)=宜野湾市社会福祉センター

 【宜野湾】米軍普天間飛行場を離着陸する米軍機の実質的な飛行差し止めなどを求めている第3次普天間爆音訴訟団は22日、宜野湾市社会福祉センターで定期総会を開いた。国会で審議されている、安全保障上重要な施設周辺の土地利用を規制する法案について、基地周辺住民が監視対象になるとして「人権侵害法だ」と批判する決議を採択した。決議は米軍による騒音や環境汚染問題に「人権侵害を許さず、被害をなくすため声を上げ続けよう」と訴えた。名護市辺野古移設で、沖縄戦没者の遺骨が含まれる恐れのある本島南部の土砂使用も批判した。
 
 総会では、前県議の新垣清涼さん(71)を新団長とする役員改正案を承認した。2002年から団長を務めた元牧師の島田善次さん(80)は顧問になった。騒音被害が悪化する普天間飛行場の現状を国内外に広めるといった活動方針も承認した。

 訴訟は騒音被害による損害賠償も求め、過去最多の5346人の原告数となっている。弁護団は、第1回口頭弁論が7月下旬ごろ開かれる見込みと報告した。新団長の新垣さんは「静かな日々を取り戻すため頑張っていく」と決意を込めた。