沖縄、慰霊の日 13行事が中止・縮小 コロナ感染拡大で 


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規模を大幅に縮小した沖縄全戦没者追悼式=2020年6月23日正午、糸満市摩文仁の平和祈念公園

 6月23日の「慰霊の日」に県内各地で行われる慰霊祭などを巡り、主な22行事のうち過半数の13が新型コロナウイルスの影響で中止や規模縮小を予定していることが25日、分かった。開催未定が三つあり、中止はさらに増える可能性がある。戦没者を慰霊する大切な行事に影響が拡大している。 

 例年通りの「開催」予定は南冥の塔(糸満市摩文仁)の慰霊祭のみ。沖縄師範健児之塔と南洋群島戦没者慰霊碑での慰霊祭、県遺族連合会と日本遺族会が主催する「平和祈願慰霊大行進」は昨年に続き中止。ずゐせんの塔、海鳴りの像ではいずれも慰霊祭などは行わないが、関係者が自由に参列するという。
 
 規模縮小は8。県立第二高等女学校の学徒らを追悼する白梅の塔(糸満市真栄里)と二中健児の塔(那覇市楚辺)ではいずれも昨年より規模縮小するという。

 未定・その他は3。県が慰霊祭を開く島守の塔(糸満市摩文仁)は中止や規模縮小の可能性も含めて検討。沖縄師範学校女子部と県立第一高等女学校の学徒らを慰霊するひめゆりの塔は規模縮小の方向という。