沖縄、川崎川でPFAS60倍 4地点で指針値超え 県が調査 


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 沖縄県環境部が2020年度に実施した沖縄市池原の産業廃棄物処理業・倉敷環境(現・倉敷)周辺の河川の水質調査で、倉敷から離れた川崎川の支流から有機フッ素化合物(PFAS)の一種PFOS、PFOAが高濃度で検出されたことが25日までに分かった。PFOSやPFOAは発がん性の恐れがある物質に指定されている。県は倉敷とは別の汚染源がある可能性があるとみている。調査した6地点のうち4地点で暫定指針値(水1リットル当たり50ナノグラム)を上回り、このうち川崎川の支流ではPFOSが1リットル当たり2800ナノグラム、PFOAは280ナノグラム、合計3100ナノグラムで指針値の約60倍に達した。

 倉敷の敷地内の地下水などから18年度、高濃度の有機フッ素化合物が検出されたことを受けて、県は周辺の河川を調査した。倉敷の東側を流れる川崎川とその支流で6地点、西側を流れる与那原川の2地点を調べた。周辺には産業廃棄物処分場や工場が集まっているほか、米軍キャンプ・シールズにも隣接している。汚染源は特定されていない。

 結果を受けて県は「関係機関と連携して実態把握と汚染源の特定に向けて検討する」としている。
 (黒田華)