米基地共用の部隊検討 12年 沖縄本島に、防衛相認める


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岸信夫防衛相

 【東京】岸信夫防衛相は25日の参院外交防衛委員会で、2012年当時に「沖縄本島における(米軍施設の)恒常的な共同使用にかかる新たな陸上部隊の配備を検討していたのは事実」だと述べ、米軍基地の共同使用を検討していたことを認めた。

 統合幕僚監部が12年に作成した文書は、「日米の『動的防衛協力』の取組について」のページで、「沖縄本島における恒常的な共同使用に関わる新たな陸上部隊の配置」との記述があった。文書の存在はこれまでも穀田恵二衆院議員(共産)が入手して明らかになっていた。

 これを踏まえ、伊波洋一氏(沖縄の風)が基地内への陸自部隊配備を検討していたのかを質疑した。

 岸氏は、当時検討していた事実を認めたが、具体的な内容は「米国政府との関係や情報保全などもある」として回答を控えるとした。