沖縄のコロナ、子どもの感染増える 経路は家庭内、変異株も 


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 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、25日の感染者数は今月5度目の最多更新となる256人を記録した。25日の年代別では10歳未満や10代の子どもの感染も目立ち、県は家庭内や保育施設での感染のほか、変異株も影響しているとの見方を示す。県内各地で今後も療養者の増加が見込まれることから、県は病床や宿泊施設確保のほか、患者の入院先が決まるまでの間の一時的な待機場所を整備することも模索する。

 25日の感染者数の年代別内訳は20代が最も多く65人、40代43人、30代39人と続いた。一方、10歳未満21人や10代32人と子どもの感染も増加傾向にあり、感染者数を押し上げる一因になっている。

 県によると子どもの感染経路の多くは家庭内で、保育施設でも確認例がある。最近では10歳未満の子どもが変異株に感染するケースも確認されており、県の糸数公医療技監は「(変異株の影響は)否定できない」と指摘した。

 25日時点の療養者数は1910人で、感染拡大が続けば入院患者用の病床のほか、比較的症状が軽い患者向けのホテルなど宿泊施設確保も課題となる。県は新たな宿泊施設の確保を急いでいるほか、患者の入院先が決まらず待機を余儀なくされるケースに備え、酸素吸入などの措置が受けられる一時的な待機場所の設置を検討している。