大麻所持容疑で高校生ら少年3人を逮捕 SNSで入手「興味本位で始めた」


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 県警少年課は26日、共同で大麻を所持していたとして、男子高校生1人を含む少年3人を大麻取締法違反の容疑で逮捕、送検したと発表した。県警は3人が会員制交流サイト(SNS)で大麻を入手したとみており、販売元などの捜査を進めている。県警によると、3人は「自分たちで吸うためだった。興味本位で始めた」と容疑を認めているという。

 逮捕されたのは、いずれも本島中部在住の男子高校生(15)と、その兄でとび職の少年(16)ら3人。逮捕容疑は1日、本島中部の兄弟の自宅で乾燥大麻数グラムを共同で所持した疑い。

 県警によると、1日午前3時ごろ、「高校生たちがうるさい」と110番通報があり、駆け付けた警察官に少年らが大麻の使用をほのめかした。警察官が自宅を調べると、ビニール袋に入った乾燥大麻が見つかり、兄弟を緊急逮捕した。翌2日には一緒にいた、とび職の少年も通常逮捕した。

 県警少年課によると、3人は「けっこう前からやっていた」と話しており、県警は大麻を常習的に使用していた可能性もあるとみて捜査を進めている。大麻が見つかった兄弟の自宅は両親らも同居していたが、両親は大麻所持などの事実関係を把握していなかったという。

 今年に入り、未成年の薬物事犯による摘発人員は19人で、高校生は6人となった。県内では今年2月、高校生ら少年3人が覚醒剤を所持していたとして、覚醒剤取締法違反容疑で逮捕されるなど、未成年による薬物事犯が相次いでいる。県警と県教育庁は、再発防止策などを話し合う臨時の連絡協議会などを開催しているが、若年層を取り巻く薬物汚染は深刻化している可能性がある。

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