名護の小屋に米軍流弾、被疑者不詳で書類送検 発生から3年 沖縄県警


この記事を書いた人 Avatar photo 嶋野 雅明
農園の作業小屋の壁で見つかった銃痕の一つ。窓ガラスが割れている=2018年6月22日、名護市数久田

 2018年、米軍キャンプ・シュワブの射撃場「レンジ10」の流弾が沖縄県名護市数久田の農作業小屋に着弾した事故で、県警捜査1課は28日、殺人未遂と器物損壊の容疑で被疑者不詳のまま書類送検したと発表した。米側からは発生当時、在沖海兵隊海兵遠征軍による実弾射撃訓練が行われていたことなどの回答はあったが、被疑者の特定には至らなかった。

 実弾は、2018年6月21日、作業小屋を管理する男性が発見。人的被害はなかったが、作業小屋のガラスなどを破損した。米側から「規則を守らずに不十分な手順で発射した銃弾」と説明があったという。県警は18年12月21日に殺人未遂と器物損壊の容疑で出された刑事告発を受理していた。