変異株、県内で猛威 「第3波」と違い高い感染力が拍車に


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 28日の沖縄県内新型コロナウイルス新規感染者は313人で過去最多になった。300人を超えたのは26日に次いで2度目。市中感染が広がっており、感染力の高いN501Y変異株の割合も9割を超えて、感染拡大に拍車をかけている。県の糸数公医療技監は保育園や教育施設の感染も目立っていることから、「『第3波』と違って1人からうつる人数が増えている」として、「家庭内でも感染対策のルールを決めてほしい」と呼び掛けた。

 直近1週間の人口10万人あたりの新規感染者数は県全体で全国最多の102・55人だが、限られたエリアの宮古島市で135・47人、石垣市では163・43人と、離島ではさらに突出している。

 糸数技監は「市中感染が広がっている。かなり気をつけないと感染することを心してほしい。症状があるなら接触も避けて」と呼び掛けた。

 感染拡大の要因となる感染力の高いN501Y変異株の割合は90・42%(22~26日)で、前の週の72・29%から急速に置き換わっている。中等症患者が300人を突破するなど、症状が悪化する速さにも影響しているという。

 県内医療機関がコロナ病床を拡大する中、入院患者も535人と最多更新を続けており、県医師会の安里哲好会長は「600人を超えると大変なことになる」と危機感を示す。

 療養先を調整中の患者は717人、自宅療養者も894人と増加し続けている。

 県庁内のコールセンターでは、看護師20人と県職員20人が自宅療養者に連絡し、日々の健康観察や生活面での支援を続ける。

 緊急事態宣言中に営業する飲食店は酒類を提供しない条件だが、県には日中に酒類を提供する店舗があるとの通報もあるという。そのため、県は28日、日中に那覇市栄町周辺の飲食店を巡回した。

 糸数技監は「緊急事態宣言で感染者を減らす取り組みを理解していない人がまだいる。家族に感染した場合、治療を受けられないことを想像して協力してほしい」と訴えた。