高校総体・なぎなた 首里高1年越しの全国V3 掲げ 先輩の思い胸に


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 県高校総合体育大会は29日、22競技が各地で開催される。なぎなたは昨年の全国総体開催がなくなり、団体で連覇を成し遂げてきた首里の大城志歩主将らが先輩の思いを継ぎ、競技に臨む。

全国総体優勝を目指す首里高なぎなた部の大城志歩主将

 1年越しの“連覇達成”へ―。首里高のなぎなた部は団体種目で全国3連覇を明確に掲げ、強い思いで県総体に臨む。中でも大城志歩主将ら3年生は昨年、悔し涙を流す先輩らの姿を心に焼き付けている。「その分も」と気持ちを高めている。

 首里は2018年の東海総体、19年の南部九州総体の団体を制し、昨年は3連覇が懸かっていたが、コロナ禍で中止に。全国の舞台がなくなり、ミーティングで当時の3年生全員が泣いた。大城は「みんながこの気持ちをどこにぶつければ、という感じだった」と、その姿が忘れられない。

 今では全国総体の舞台を経験したのは2連覇した当時、1年生だった現3年生だけ。「全員がインハイでどう戦うか考えて挑まないと勝てない。意識の向け方が難しい」と気を引き締める。

 全国覇者というプレッシャーよりも「応援してくれる先輩や、試合ができる環境をつくってくれた人たちへの感謝の気持ちが強い」という。本番では一戦一戦を大切にプレーすることを心掛ける。

 (謝花史哲)