野良猫への虐待相次ぐ 名護市街地 市民ら不安募らす


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 【名護】沖縄県名護市の中心市街地で28日、虐待されたとみられる子猫2匹の死骸が見つかった。いずれも頭部を損傷した状態で、同じ駐車場に遺棄されていた。周辺では今年に入って猫の虐待とみられる事案が度々発生しており、市民らは不安を募らせている。

 28日朝、子猫の死骸を発見した近隣住民が市に連絡した。猫の保護活動を行う名護市民のネットワーク「にゃごねっと」の鈴木雅子代表らが、市から問い合わせを受けて現場を確認し、110番通報した。

 同団体によると2匹は最近、同駐車場でよく見かけた野良猫という。1匹は頭部を両側から挟んだような跡があり、周囲に血痕があった。もう1匹は頭部の片側が押し付けられたように損傷していた。鈴木さんらは「空き缶プレス器のような物で虐待されたのではないか。周辺の市民も怖がっている」と話す。

 市内では1月ごろに背中や肩を切り付けられた猫、3月には脚が折られた子猫がそれぞれ見つかるなど、虐待が疑われる事案が起きている。鈴木さんは「猫の虐待は増えている。コロナ禍のストレスが弱者に向かっているのか。許されないことだ」と憤った。