空手団体形は男女とも浦添が優勝 女子は未踏の9連覇達成 高校総体


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空手道団体形女子 息を合わせて決めをつくる浦添の(左から)田場琳奈、仲本青空、金城愛心=豊見城市の沖縄空手会館(謝花史哲撮影)

 空手道の団体形で浦添が5年ぶりに男女同時優勝を果たした。女子は過去に先輩たちが残した8連覇の記録を更新し、未踏の9連覇を成し遂げた。男女合わせて形の選手で唯一の3年生仲本青空は「男女で優勝を目指してきたのでうれしい」と顔をほころばせた。

 決勝は劉衛流のアーナンを披露。剛柔流で4歳から鍛錬を積んできた仲本は2年になるまで「やったことがなかった」。後輩のメンバーに合わせる形で、昨年4月から習得を目指してきたが「立ち方が違うなど苦戦ばかりだった」と振り返った。

 昨年もアーナンで優勝することができたが、今大会は「いつも以上にうまくできた」と納得の演武だった。先頭の2年田場琳奈は個人形でも優勝し2冠を達成。浦添勢が強さを見せつけた。

 全国総体の種目に団体形はない。最後の試合で団体を優勝で飾ることができた仲本は「3年としてプレッシャーもあったけど思いっきりできた」と力を出し切った。

 (謝花史哲)


 県高校総合体育大会は29日、各地で22競技を行った。重量挙げは女子55キロ級の比嘉成(本部1年)が全3種目で県高新。男子67キロ級は永山盛耀(糸満3年)がジャークとトータルで県高新、同73キロ級の新垣璃恩(糸満3年)がジャークで大会新を樹立した。水泳は男子800メートルフリーリレーで那覇が県記録を塗り替える7分56秒06で優勝した。男子400メートル自由形は佐和田歩夢(那覇2年)が県高新の4分6秒05で制した。空手道の団体形は浦添が男女同時優勝を果たした。個人形男子は島袋生成(沖縄尚学2年)、同女子は田場琳奈(浦添2年)が頂点に立った。相撲団体は中部農林が5連覇。個人戦は全階級を制覇した。剣道は女子個人戦で柏木心(小禄3年)が2連覇。柔道団体は男女とも沖縄尚学が制した。ソフトテニス団体男子は2年ぶりに名護が優勝し、女子は八重山が2連覇した。