島のため「一生現役」 民泊、SNS発信、挑戦続ける80歳 伊江島観光協会副会長


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子
仕事のパートナーであるパソコンを前にする古堅武守さん=5月24日、伊江島観光協会の事務所

 【伊江】伊江村の古堅武守さん(80)=阿良区在住=の好きな言葉は「一生現役!」。現在は簡易宿舎「伊江島さんご荘」を経営する傍ら、民家体験のホスト、伊江島観光協会の副会長として島の観光発展の中心的役割を担っている。これまで、観光協会の役員として20年務め、民泊には立ち上げ当初から関わっている。パソコン、フェイスブックやブログなどの会員制交流サイトのSNSも使いこなす。

 古堅さんは「スマホの使い方やラインの仕方など、民泊で受け入れた子どもたちから教えてもらった。異なる世代との交流の中で苦手意識もなくなり若いエネルギーをもらっている」と話す。

 昨年から新型コロナの影響により民泊で島に訪れる学校も少なくなった。空いた時間を有効活用するために、「パム・コークリエーション」と「アクティビティジャパン」が共同企業体として立ち上げた県主催の「離島オンライン体験サポート事業」に参加し、オンラインで体験できる商品づくりにも挑戦した。

 「〈沖縄・伊江島〉オジーと巡る伊江島のガイドブックにはない穴場スポットツアー!」の商品名で売り出している。コロナウイルス禍での新たな顧客拡大や観光収益の確立を模索している。

 古堅さんは、観光業のほか、阿良区長8年間、PTA会長を務めるなどあらゆる分野で活躍。また、三線サークルの代表として、会員をまとめ、各区のミニデイサービスなどで披露し喜ばれている。

 「一生現役」をモットーに、あらゆることに挑戦していく。
 (知念光江通信員)