沖縄で271人感染、日曜で最多 自宅療養が1000人超【5月31日朝】


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 県は30日、県内の新型コロナウイルス新規感染者が日曜日としては過去最多の271人だったと発表した。直近1週間の人口10万人当たりの感染者数は116・94人で、都道府県別の最多を5日連続で更新した。入院や自宅療養などを合わせた療養者数も過去最多を更新し、2621人に上り、このうち自宅療養は初めて千人を超え1088人となった。感染拡大に歯止めがかからず、新規感染者のピークが見えない状況に陥っている。 

 県の糸数公医療技監は「かなり衝撃を受ける数だ。まだピークに達しておらず高い水準が続いているということが分かる」と述べた。感染が収まらない要因に、感染力の強い「N501Y」変異株への置き換わりを挙げ「キーワードは換気だ」と強調、職場や家での感染を防ぐため、こまめな換気の徹底を呼び掛けた。

 宮古島市の接待を伴う飲食店では、今月19~24日に20~30代の女性従業員5人の感染が判明した。店に換気設備はなく、パーティションもなく接客していた。同市の別の事業所では、30~50代男女5人が感染。換気は1日2回しかしておらず、休憩時にはマスクを外して従業員同士で食事をしていた。同市内で今月15日にビーチパーティーをした男女6人も感染。参加した人の中に風邪のような症状がある人がいた。糸数技監は「屋外であっても感染は広がる。家族以外との会食は控えて」と求めた。

 30日の新規感染者の年代別内訳は10歳未満23人、10代31人、20代49人、30代48人、40代39人、50代35人、60代26人、70代11人、80代7人、90代2人。依然として若い世代の感染が広がっている。市町村別では那覇市が93人と最多。次いで浦添市32人、宜野湾市22人、沖縄市21人、うるま市13人、豊見城市10人。先島地方では宮古島市5人、石垣市10人。感染経路が判明したのは110人で、家族内63人、施設内14人、友人知人14人、職場内11人、飲食4人、その他4人だった。日曜のため、米軍から感染報告はなかった。