沖縄県立2病院、患者受け入れを制限 新型コロナ感染拡大


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県立南部医療センター・こども医療センター

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、対応に追われる沖縄県内の病院では外来受診や入院の受け入れを制限する動きが出ている。

 県立南部医療センター・こども医療センター(南風原町)は1日、ホームページ(HP)で「病院緊急事態」を宣言し、20日までの間、外来受診者数と入院患者数を制限すると発表した。病状が安定し薬のみの処方でいい人への電話診療を呼び掛けており、入院は緊急性の高い患者を優先する。

 県立中部病院(うるま市)も1日、外来診療と入院の受け入れ制限をHPで発表。同院でしかできない処置や、治療が必要で緊急性の高い患者については相談の上検討するとしている。期間は2日から11日まで。

 沖縄県内では5月の1カ月間だけで、4500人を超える新型コロナの感染者が確認された。6月1日は223人。県のまとめによると、直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は127・43人と全国最多で、2位の北海道(57・44人)とも倍以上の開きがある。