「休校は大人の自粛とセット」と高山義浩医師 8日以降も拡大なら医療崩壊も


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
記者会見で感染状況や症例の押さえ込みについて説明する高山義浩医師=3日夜、県庁(代表撮影)

 沖縄県が県立学校の休校を発表した3日、玉城デニー知事の会見に同席した県立中部病院の高山義浩医師は「子どもたちを守るため、大人が行動を自粛することとセットで初めて休校が意味を持つ」と、強い措置を講じる意義を強調した。

 県の専門家会議の委員も務める高山医師は、入院患者数の見通しを示し、感染者が271人だった5月30日を仮にピークとした場合、6月14日に入院患者が686人になると説明。その場合は、在宅医療とセットで乗り切れるとした。

 しかし、8日までに流行が収まらなければ患者は1日400人超になり、24日には入院患者数も838人になると説明。酸素投与が必要な人数も628人となり、「医療崩壊が起きるシナリオになる」と説明した。

 今後1週間が分岐点になると強調した上で、「6月末に社会活動が再開できるよう、県民の皆さまで乗り切っていけるよう、お願いしたい」と呼び掛けた。