沖縄とハワイのしまくとぅばで楽曲制作 残したい言葉募集中 カイルアフラスタジオ


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楽曲制作のためのしまくとぅばを募る、カイルアフラスタジオのセイヤー麻美さんと、曲の演奏をするアロハイサイバンドのキャラクター・玉城ぽーくん=2日、北中城村

 【中部】沖縄県内中部を中心に活動するハワイアンフラの団体「カイルアフラスタジオ」が、沖縄とハワイの「しまくとぅば」を使う楽曲制作のため、次世代に残し伝えたいしまくとぅばを募集している。17日まで。県の「しまくとぅば普及促進事業」の一環で、作曲はタレント・アイモコのアイロウさん、編曲は音楽プロデューサーの玉置淑晴さん。

 楽曲制作を企画したカイルアフラスタジオの仲本大樹代表は「みなさんと一緒に作り上げ、県民に親しまれる歌にしたい。好きなしまくとぅばをぜひ教えてほしい」と呼び掛けている。「はいさい」や「マハロ」など単語を募っている。

 2020年の県民意識調査では、しまくとぅばに「親しみを持っている」と回答したのは84・8%だった。一方で、しまくとぅばを「あまり分からない」「全く分からない」と回答したのは、30代で61・3%、20代で63%だった。

 仲本代表は「言葉は文化、芸能の基礎になっている。次世代につなげていきたい」と語る。楽曲は子どもたちへ向けたもので、運動会や地域の行事などで活用できるよう、完成後は動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信する。リズミカルに楽しく親しんでもらおうと、仲本代表が歌詞に合わせた振り付けも考案する。

 文化や歴史的に深いつながりがあるハワイの言葉も同時に募集し、歌詞の中に盛り込む。楽曲は県が条例で定めた「しまくとぅばの日」である9月18日に配信を予定している。送り先は、alohaisai.okinawa@hotmail.com