沖縄コロナ新規261人 自宅療養は過去最多 重症治療医を沖縄に派遣(6月6日朝)


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コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は5日、10歳未満から90歳以上の261人が新型コロナウイルスに感染し、6例のクラスター(感染者集団)を確認したと発表した。感染者の累計は1万8316人、クラスターの累計は212例となった。中等症患者が413人、自宅療養中の患者が1299人で過去最多を更新した。県は同日、重症治療の専門家チーム「日本ECMOnet」から医師2人と看護師2人が、県に派遣されることも公表した。自治体への派遣は全国初となる。

 6例のクラスターのうち、2例が保育施設、1例が教育機関で認定された。保育施設はいずれも那覇市で、1例は5月29日~6月2日に園児4人、職員4人が感染した。もう1例は、5月30日~6月2日に園児5人、職員5人が感染した。

 那覇市の教育機関では、5月22日~6月1日に10代の男女17人が感染した。5日の感染者の年代別内訳でも、10代と20代がそれぞれ44人、10歳未満が24人となり、若者の感染に歯止めがかからない状況が続く。クラスターの残りの3例は家庭内感染だった。

 県が支援を受ける日本ECMOnetは、重症患者の診療、搬送の調整、関係者の研修などを行う。期間は6日~10日まで。

 推定感染経路が判明しているのは117人で、家庭内が66人、職場が17人、友人・知人が16人、施設が11人、飲食・会食が3人、その他が4人。直近1週間の10万人当たりの新規感染者数は120・58人で全国ワースト。次いで多い北海道の39・72人と差が大きく開く。

 米軍関係は8人が新たに感染した。嘉手納基地4人、キャンプ・コートニー3人、キャンプ・シュワブ1人。累計は1408人となった。