カヌー・スプリントのカナディアンシングル1000メートルで東京五輪代表に内定した當銘孝仁(糸満中―沖縄水産高―大正大出、新潟・三条市スポーツ協会)が5日、母校である沖縄水産高の後輩らとの練習で汗を流した。高校時代に鍛錬を積んだ糸満市の報得川でパドルを握り「いいリフレッシュになる」と笑顔を見せた。
当初はペアでの五輪出場を目指していたため、シングルに専念するのは久しぶりという。この日も「新しいことを試してみた」と従来より若干長いパドルを使い、水をかく感覚を探っていた。高校生と一緒にこぎながら、パドルの使い方や波のつかみ方を助言する場面もあった。
6日には沖縄を離れ、国内各地での合宿に参加する予定。五輪本番に向け「メダルを持って帰れれば一番うれしい。コンディションを整えることが一番大事。短期間でできることは限られているが、やってきたことをやり切る自信はある」と力を込めた。