休校の子、弁当で支援「おいしく工夫」 那覇、北谷で


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にじの森文庫のボランティアスタッフ(左)に弁当を手渡す居酒屋「ちねんやー」の高里孝朗店長=9日、那覇市金城の市総合福祉センター

80食を無料配布 那覇社協と「ちねんやー」

 那覇市社会福祉協議会と居酒屋「ちねんやー」(那覇市泉崎、高里孝朗店長)は9日、市金城の市総合福祉センターで、休校中の子どもたちに向けた弁当80食を作った。市内の子どもの居場所三つと市母子寡婦福祉会に弁当を配った。弁当配布は平日のみ、18日まで続ける。

 9日の献立はゴーヤーチャンプルー、鶏肉の卵とじ、ピーマンとツナの炒め物など。高里さんは「栄養のあるものを、子どもたちがおいしく食べられるように工夫した」と話した。休業期間中にできることを考えた結果、休校中の子どもへの弁当配布に至った。

 弁当を受け取った、子どもの居場所「にじの森文庫」の金城辰美館長は「急な対応ができない家庭にとってありがたい。子どもたちも喜ぶ」と感謝した。

 10日以降は必要性や状況に応じて提供数を増やす。調理は午前9時から開始する。ボランティアも募集している。問い合わせは市社協の子どもと地域をつなぐサポートセンター「糸」(電話)098(857)7766。

 

児童に配布する弁当をビニール袋に詰める教員ら=9日、北谷第二小学校

ボリューム満点 「食べて元気に」 北谷、飲食組合が協力

【北谷】新型コロナウイルス感染拡大による休校に伴い、北谷町は9~18日の平日正午から午後1時まで、町内の各小学校や美浜区公民館などで弁当を無料提供している。就学援助を受ける小中学生が対象。休校期間中は給食がないため。

 9日、北谷第二小学校には弁当を取りに来る児童の姿があった。弁当の中身は唐揚げやウインナーなどボリューム満点で、児童らはうれしそうだった。日々、メニューは変わる。
 

 同校の小6男児は「母親が仕事で昼ご飯がなかったので、とてもうれしい。明日も取りに来たい」と笑顔を見せた。
 知念哲也校長は「非常にありがたい支援だ。休校中も子どもらの様子が確認できる」と感謝した。弁当は町が町飲食業組合に依頼した。兼城和彦組合長は「弁当を食べて子どもたちが勉強などを頑張ってくれれば」と語った。