20歳未満の性暴力相談34% 目立つ若年被害 沖縄県ワンストップ支援センター開設6年


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄県性暴力被害ワンストップ支援センターがまとめた2015年2月の開設から21年4月末までの相談で、20歳未満の被害が34%を占め最多だったことが12日までに分かった。相談件数は19年度から急増。県によると、同センターは19年に性感染症の検査ができる病院が隣接するなど「病院拠点型、365日24時間対応」になっており、支援体制の拡充と周知で、相談数が伸びたとみられる。

 相談件数は15年度は463件だったが、19年度に1483件、20年度は2835件と急増した。

 全相談者613人を年代別でみると、20歳未満211人(34%)、20代124人(20%)と、若年層の被害が目立つ。以下、30代78人(13%)、40代66人(11%)、50代17人(3%)、60代以上20人(3%)と続いた。不明は97件(16%)。

 被害別では強姦(ごうかん)240件(38%)、強制わいせつ141件(22%)、性虐待66件(11%)、ドメスティックバイオレンス(DV)62件(10%)、その他77件(12%)、不明42件(7%)となっている。

 加害者との関係性は、知っている人が473件(77%)、知らない人73件(12%)、不明68件(11%)。

 相談までに要した時間は1週間以上が最も多く387件(63%)で72時間以内100件(16%)、1週間以内46件(8%)、不明81件(13%)だった。「被害の種類」「時間経過」「相手との関係」は同一人物が複数の被害を受けた場合もあるため、重複する。

 同センターには20~30人の専門相談員が配置されており相談を受けるだけでなく希望に応じて関係機関と連携し、同行支援も行う。相談は無料。本人以外からの相談も受ける。問い合わせは♯8891。