「ワンストップ」方式でワクチン接種開始 浦添総合病院、高齢者の負担軽減


この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ
ワンストップ方式でワクチン接種を行う浦添総合病院の医師=14日、浦添総合病院健診センター

 【浦添】浦添市の医療機関で、高齢者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの個別接種が始まっている。14日には、市内で最大規模の浦添総合病院の健診センターでワクチン接種が始まった。

 同病院は医師や看護師が巡回して接種する「ワンストップ」方式を採用。住民が着席したまま、問診から接種、経過観測を行えるワンストップ方式は、高齢者の負担軽減につながる観点から北部地区医師会が県内でいち早く取り入れるなど、県内で広まりつつある。

 ワンストップ方式の利点について、浦添総合病院の蔵下要副院長は「高齢者の移動の負担を減らすことで、転倒のリスクも抑えられる。また限られたスペース、人員の中で効率的にワクチンを接種できる」と語った。同病院では医師など約30人の職員が個別接種の業務に従事しており、7月末までに予定する65歳以上3500人分の2回目の接種を終える予定。

 14日にワクチンを接種した我如古春子さん(80)は「予防接種に比べて痛かったが、副反応もなく良かった」と喜んだ。