米軍、基地従業員にワクチン接種 希望者「受けられて良かった」


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米軍のワクチン接種を受ける基地従業員(左)=16日、米軍嘉手納基地(代表撮影)

 米軍嘉手納基地は16日、日本人従業員へのワクチン接種の様子を公開した。接種を希望する基地従業員が勤務の合間に接種を受けていた。米モデルナ製を使って15日から始めている。在沖米海兵隊も16日、基地内で日本人従業員への接種を始めた。日本の予防接種法は適用されず、副反応が出た場合は米国の補償制度を使うことになっている。接種は希望者のみ。

 嘉手納基地の第18医療群によると、初日の15日は200人に呼び掛けて約120人が接種を受けた。16日は約1200人に接種予定。接種後、15分待機して問題がなければ退室できる。日本語を話すことができる米軍関係者もおり、日本人従業員の案内に当たった。4週間後に2回目の接種を受ける。

 嘉手納基地で接種を受けた島袋ひかりさん(41)は「接種を受けられるのは9、10月ごろと予測していた。基地の中で受けられるようになったと聞いてうれしかった」と語った。副反応が出た場合に日本の救済措置が受けられないが「感染してからでは遅いので、受けられて良かった」と笑顔で語った。