沖縄本島南部、大雨で土砂崩れ相次ぐ 通行止めに浸水被害…生活に影響


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大雨の影響で崩れた丘の斜面(左側)=18日午前11時33分ごろ、那覇市繁多川(小型無人機で撮影)

 17日夜から沖縄本島南部で降った非常に激しい雨の影響で18日、本島南部ではで土砂崩れなどが生じ、関係機関が対応に追われた。人身被害は同日時点で確認されていないが、交通規制や浸水被害など市民生活に影響が及んだ。

 那覇市繁多川で起きた土砂崩れ。市担当者は「現状把握に努めながら、今後の対応について県とも相談したい」と話した。現場が一望できる住宅に住む女性は「45年以上ここに住んでいるが、これほど大きな土砂崩れは初めてだ」と驚いた。

 市安謝の県道82号にある横断歩道では、舗装のアスファルトの一部が、横約2メートル、縦約1メートルの大きさで、はがれていた。目撃者によると、16日は舗装に異常はなかった。県南部土木事務所は片側2車線のうち、はがれた側の1車線を一時規制した。19日までに規制解除する予定だ。

道路をふさいだ土砂崩れ=18日午前11時26分ごろ、西原町池田(喜瀬守昭撮影)

 南城市大里仲間の県道86号も土砂崩れで交通規制が敷かれている。県南部土木事務所が土砂の撤去を進めているが、少なくとも20日までは通行止めが続く見込み。市民によると、86号ののり面は以前から崩れかかっており、歩道が歩けなくなっていた。県が土のうを積むなどして、工事に取りかかっている最中だったという。

 浸水被害も相次いだ。那覇市によると、市内で床上浸水9件、床下浸水が3件あった。島尻消防組合によると、南城市で浸水が3件あった。