沖縄県漁連、コロナで減収減益決算 上原会長は再任


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 県漁業協同組合連合会(県漁連)は18日、那覇市の県水産会館で通常総会を開いた。21年3月期決算は、新型コロナウイルスの影響による需要の減少や漁価安が重なり、売上高に当たる総取扱高が前期比24%減の38億7223万円、経常利益は同92・2%減の351万円で減収減益だった。純利益に当たる当期剰余金は同97・9%減の75万円と大幅に落ち込んだ。

 任期満了に伴う役員改選は、上原亀一会長(59)の再任を承認した。上原氏は3期目の会長任期に入った。亀谷幸夫専務理事(53)も再任された。

 21年3月期の事業総利益は同19・1%減の1億7659万円、本業のもうけを示す事業損益は3449万円の赤字だった。事業赤字は10期ぶり。

 主要漁業のモズク養殖は、天候や海水温が比較的安定していたことから、目標を上回る2万2千トンを生産した。アーサなどの販売金額が前年より低下したものの、モズク原料は前期比66・2%増となったから、全体の販売品販売高は同16・6%増の8566万円を計上した。

 21年度の事業計画は、泊から糸満漁港への市場移転に向けて関係者と協議調整を強化することなどを確認した。