照屋(那覇西)が男子円盤投げ優勝 地力の底上げ実感 全九州高校総体・陸上


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男子円盤投げ決勝 42メートル42で優勝した那覇西の照屋瑠亜(熊本日日新聞社提供)

 20日に熊本県で行われた全九州高校総合体育大会の陸上男子円盤投げは、那覇西2年の照屋瑠亜がセカンドベストの42メートル42で制した。

 セカンドベストの42メートル42で那覇西2年の照屋瑠亜が男子円盤投げを制した。2位だった砲丸投げでは自己ベストの15メートル超え。円盤投げは目標の43メートル台に届かず「うれしさ5割、悔しさ5割」と振り返った。

 前日のハンマー投げは棄権して国体種目でもある円盤投げに集中した。理想は試技1回目にベスト前後の投てきで勢いを付けて、決勝の4回目でベストを更新すること。しかし1投目が40メートルにも届かず、イメージ通りとはいかなかった。

 1投目の不振はトラブルも大きかった。試技直前に機器の不具合で10分ほど待機に。「リズムが狂ってしまった」。ただ疲労感もあり体調は万全ではない中で、42メートル半ばまで投げられたことは「地力が付いてきた」との実感もある。トラブルも「自分の弱さがあった。いい経験になった」と学びも多かった。

 砲丸投げでも理想とする投てきのイメージは同じ。自己ベストではあったが、それができずに優勝を逃した感覚がある。全国総体の目標は2年のうちに決勝の舞台に立つこと。円盤投げは国体参加も目指しているだけに、自己ベスト更新は必須だ。「今回の悔しさを全国でぶつけたい」と集中力を研ぎ澄ませる。