平良、3戦連続3位 自動車レースSFL第10~12戦


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記者会見でコメントする平良響(SFLA提供)

 自動車レースの全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権(SFL)の今季第10~12戦の各決勝が19、20の両日、宮城県のスポーツランドSUGO(一周3586メートル)で行われ、平良響(コザ高出、TOM’S)がいずれも3位に入った。表彰台に立つのは第6戦以来。第13~15戦は8月27~29日に栃木県のツインリンクもてぎで行われる。

好調なスタートダッシュ奏功

 得意とするスタートダッシュの好調ぶりが、3戦連続で表彰台を射止める最大の要因となった。

 激しい雨がコースにたたき付ける中で始まった19日の第10戦。4番手スタートの平良響は一つ前の車両がエンジントラブルを起こしている間に冷静に前に出た。徐々に雨脚が強まり、走行によるしぶきも相まって視界が悪化する中でも「焦らず、自分が走れる中でのペースで走ろう」と最後まで順位をキープした。

コースを疾走する平良響のマシン=宮城県のスポーツランドSUGO(SFLA提供)

 翌20日午前の第11戦もスタートと同時に4番手から3番手に順位を上げ、そのまま一度も抜かれずにゴール。レース後の会見では「スタートで3番手に上がれたことが表彰台に上がれた要因」と振り返った。

 同日午後、今季最高の3番手スタートとなった第12戦もすぐに2番手に順位を上げる。しかし、2周目に入ったところでシーズンランキングトップの名取鉄平に抜き返され、順位を落とす。その後は3番手を維持したが、上位2人に差を広げられ「悔しい。まだ差は大きいので、そこを詰めていかないといけない」と悔しい思いを次戦の糧にする。

 今季初参戦ながら、着実に上位に食い込む力を身に付けてきている。全17戦のシリーズ終盤で、3位の壁を破りたい。