沖縄、コロナ98人感染 19日連続で前週の同じ曜日下回る


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は22日、10歳未満から90歳以上の計98人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。19日連続で前の週の同じ曜日を下回った。1人が平均何人に感染させるかを示す「実効再生産数」は0・55で、前の週から0・06ポイント改善した。70~90代の男女4人の死亡が報告されたほか、5件のクラスター(感染者集団)があった。

 クラスターでは、那覇市内の社会福祉施設で職員や利用者など20~90歳以上の男女計30人が感染した。確定日は5月14日~6月2日。換気が十分でなかったほか、陽性者が確認されるまでカラオケの利用があり、感染が拡大したという。その他、那覇市内の医療機関で計7人、那覇市内の事業所で計8人、それぞれ5人が感染した家族内が計2件で、クラスターは計236例となった。

 コロナ関連で亡くなったのは、うるま市の90代女性2人、中部保健所管内の70代男性、糸満市の90歳以上の女性で、死亡者は計171人となった。

 県の広域接種センターの予約状況は県立武道館(那覇市)が99・4%。沖縄コンベンションセンター(宜野湾市)は66・7%だった。

 新規感染者のうち、推定感染経路が確定したのは52人で、家族内33人、施設10人、友人知人4人、職場2人、飲食2人、その他1人だった。企業などによるワクチンの職域接種は22日までに34件申請があり、そのうち国が24件承認した。