琉球銀行に不正アクセス 口座開設サイトから個人情報445件流出


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 周子

 琉球銀行(川上康頭取)は24日、ウェブ上で口座開設などを申し込めるサービスに関する社外システムに、第三者による不正アクセスが発生したと発表した。同日現在でサービスを利用した445件の個人情報が流出した。金銭の被害は確認されていない。同行はサービスを一時停止して原因究明に努め、個人情報を利用した詐欺などに注意を呼び掛けている。

 社外システムの初期のセキュリティー設定に不備があったことが原因という。同システムを使ったサービス「りゅうぎんWeb申込サイト」から、普通預金の口座開設やインターネットバンキング、Visaデビットカードを申し込んだ、個人の生年月日や住所、職業などが流出した。キャッシュカードの暗証番号は暗号化されているが、取引不成立となった申し込みの暗証番号は閲覧できるという。

 7日に不正アクセスが発覚。情報流出など被害が明らかになり、対象者に電子メールや電話などで連絡した。20年11月から今年2月まで不正アクセスが繰り返されていた。

 琉銀は「お客さまにご迷惑を掛けてしまい申し訳ない。琉銀行員になりすました詐欺なども予想される。十分に注意してほしい」と話している。問い合わせは(電話)(0120)996717(平日午前9時~午後5時)。26、27日は午前10時~午後4時に受け付ける。