デルタ株の特徴は?どう対策すればいい?感染力は1.9倍 水際対策が急務に


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インドで主に検出されるB.1.617.2 (Delta) 系統(国立感染症研究所提供)

 インドで最初に見つかり、高い感染力が指摘される新型コロナウイルスの「デルタ株」が県内で相次いで確認されている。県内のコロナ感染者数自体は減少傾向がうかがえるが、デルタ株が広がれば下げ止まりや再流行につながる可能性はぬぐえない。感染状況を捉える検査の徹底や、外から持ち込ませない水際対策が急務となっている。

 23日の厚生労働省の専門家会議で京都大の西浦博教授(感染症疫学)が、7月12日にデルタ株の占める割合が国内で半数を超え、その1カ月後に9割を超えるとの試算を示した。デルタ株の感染力を従来株と比べて1・9倍、英国由来の「アルファ株」と比べて1・32倍と分析している。

 県のデルタ株の検査対象は、行政検査と那覇空港や離島空港3カ所で実施中のPCR検査で陽性となった検体。県は今月14~20日の1週間は該当する372人のうち202人の検体を調べ、疑いを含めて4人からデルタ株が検出された。

 1日当たりの新型コロナの感染者数は減少してきているが、減少幅が鈍り、県は高止まりを懸念する。県の糸数公医療技監は現段階で高止まりにデルタ株の流行が影響していることは「考えにくい」としつつ、デルタ株の検査対象について「保険診療のPCR検査や民間の医療機関にも順次協力を求め増やしていく」と説明した。