世帯減少の沖縄最大は与那国 陸自基地建設終了で作業員転出<沖縄2020年国勢調査>


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与那国島(資料写真)

 【与那国】25日に公表された2020年国勢調査の速報値によると、沖縄県内で最も世帯減少率が高い自治体と、世帯減少数が大きい自治体は、いずれも与那国町だった。与那国町は、陸上自衛隊与那国駐屯地の建設工事が16年に完了し、工事関係者が転出したことを理由としている。

 調査結果によると、町の世帯数は前回15年調査時点の1080世帯から321世帯減の759世帯だった。減少率はマイナス29・7%だった。駐屯地建設工事は14年に始まり、16年に完了している。

 一方、人口減少数は167人にとどまり、世帯の減少数より少ない。町の担当者は「自衛隊関係者の流入があり、大幅な人口減少とはなっていない」と話している。